骨盤矯正で【悪化】する症状もあります。
骨盤矯正って耳にすると思いますが、
どこを矯正しているかご存知ですか?
骨盤とは?
仙骨と寛骨(腸骨+坐骨+恥骨)
を合わせて骨盤と呼びます。
実際の施術では
骨盤を矯正するのではなく、
仙腸関節(仙骨+腸骨)
恥骨結合(恥骨☩恥骨)
という関節部分を矯正するので
仙骨矯正
腸骨矯正
恥骨矯正
のいずれかが正しい呼び名です。
なのでざっくりと
脚の長さや膝の高さ、骨盤の傾きだけをみても
正確な歪みは判断できません!
それどころか
脚の長さや膝の高さ、骨盤の傾きだけ
を指標にして施術すると、、、
骨盤周りのストレッチやマッサージ?的なものでも
ぱっと見は揃うので「骨盤矯正」としてまかり通ってしまうんですね。
では、
本当に矯正をするにはどうするか?
骨盤の矯正方法とは?
カイロプラクティック的には
いわゆるバキバキ矯正だったり、
ドロップベッド(トムソンベッド、アストロベッド)を使ったり、
三角のブロック(クッション)を使ったり、
様々な技術があります。
※sasukeneでは状況に応じて使い分けています。
骨盤の関節が原因になって歪みを起こしている
時は効果的です!
原因の見極めが大事!
骨盤の歪む原因って様々なわけです。
首や背中側の歪みを補正するために骨盤が歪むこともあれば、
内臓器の防御のために骨盤が歪むこともあります。
もちろん全身的な筋膜の捻じれから起こることだってあります。
ここら辺を検査で精査して見極めないと事故が起こるわけです。
他の部位を守るために骨盤が歪んでいるときに、
骨盤を矯正してしまって悪化する例が多々あるんですね。
今回は他院で骨盤矯正を受けて腰痛が悪化してしまった患者さんの例を紹介しますね。
骨盤矯正での悪化例
30代男性Sさんです。
中学生くらいの時に腰椎分離症を患って
高校を卒業するまでコルセットを巻いて過ごしていたそう。
成人されてからはそんなに気にならずに過ごせていたそうですが
時折、痛みは感じていたそうです。
最近になって腰に強い痛みが出てしまい
立っているのがつらくなり、
病院へ行ったらすべり症と診断を受けたようです。
その後に接骨院に行かれて、
説明されるままドロップベッドによる骨盤矯正を受けたそう。
その直後から、
立つだけでなく座ることもきつくなってしまい
当院へお越しになりました。
当院でみさせていただいた状態としては、
頚椎と胸椎の問題(内臓からの歪み)
右足首の問題(過去のケガから関節の不具合)
が今回の腰痛の原因であると判断しました。
そこを守るための骨盤の歪みだった感じですね。
今回、
他院の施術で悪化してしまった原因はまさに骨盤矯正。
頚椎・胸椎の歪みから負担のかかってしまった腰椎を守ろうと
がんばっていた骨盤。
骨盤は腰の痛みが軽減するように
歪みを起こして、ギュッと固まってくれていたわけです。
この骨盤を「エイっ」っと緩めて歪みをとってしまった、、、
これで腰椎にはまた負荷がかかる形になって
痛みが悪化してしまったというわけですね。
ストレッチだけして骨盤矯正です
といってるような施術を
受けていればきっと今回の被害はなかったでしょう。
ドロップベッドは
修練がなくともとりあえず形を覚えてしまえば
簡単に矯正できてしまうものなので、
細かく検査をせずに未熟な人間が使うととても危険なんです。
今回は骨盤矯正の話でしたが、
腰痛やぎっくり腰などで、
いま緩めちゃダメ!
っていう筋肉をいじって状態を悪化させてしまうような例も多いです。
ですが、
良い施術か悪い施術かなんて一般の方からしたらわかりようもないし、
治療院を選ぶ選択肢もメチャメチャ多いし、
大変な時代ですね。
そんな中で、当院をご選択いただいたかたには
選んでよかったと言っていただけるように勉強は常に励んでいます。