腰椎の潰れがシビレを起こしたっていう誤解
原因をしっかり見つけると改善変化が起こせます。
整形外科で『腰椎が潰れているためにシビレが起きている』と診断されて
ずっと大変な思いをしてきたけど、、、
当院の診立てでは別な部位に原因があって、
そこに施術したことで改善した患者さんのお話です。
もしかすると
あなたの苦しんでいる症状も本当の『原因』が見つかっていないだけかもしれません。
こんな症状でお悩みのかたでした。
60歳の男性で、建設関係の現場仕事をされているかただったのですが
上図のように
腰椎部よりもお尻まわりに痛みを感じておられました。
もちろん走ったりジャンプしたりは無理。
就業前のラジオ体操すらまともにこなせない。
無理をすると動かせなくなってしまう。
太ももの外側には常に違和感があり重だるさがつきまとう。
すねから足先、とくに親指の周辺はピリピリしたシビレがあり
寝ている時に布団にこすれるだけでツラい状況。
職場の同僚のかたが当院に通っておられて、ご紹介でお越しになりました。
整形外科医師談:腰椎が潰れてるから
上図の腰椎3番から5番がレントゲン写真では潰れていたようです。
ただ、当院で検査した際はそれらの腰椎は正常な可動域があり
動きも割とスムーズ。
腰椎に伴って訴えの症状が出ることはありませんでした。
症状的には腰椎から出る「神経支配域」の問題。
でも、腰椎自体は問題なさそう。
骨盤まわり・股関節・膝関節・足関節も目立った問題はなし。
実際に問題が起きているのは
首
でした。
首が悪くて腰以下に症状を引き起こすこと少なくないんです。
首に襲いかかった過去の負債
頚椎(首の骨)の可動域が強く制限されていました。
頚椎1番から3番は神経テストでの陽性も出ている状態(神経異常)。
頚椎への負荷テストで症状の出ている部位の痛みも誘発されるような状態で
今回の原因部は頚椎だ!ってはっきりわかるレベルでした。
お話を伺うと40年前にものすごい事故を経験されていました。
ご本人が運転する4tトラックの側面から10tトラックに突っ込まれたそう!
2回転したそうです。
よく生きてたな!っていうような事故ですよね。
ムチウチにはなっていたそうですが、
二日ほどで頚椎コルセットも勝手に外して仕事復帰したそう。
極端な話、治りきってない頚椎部を守りながら
40年間生活してきていますからでっかい負債ですよ。
初回で好調に!
そんなわけで
初回の施術は
・頚椎の可動制限の改善。(頚椎を可動できなくしている他の原因部も含めて調整)
・もう一か所問題のあった左足の指関節の調整。
をおこなって終了。
2回目
3日後に来てもらった時には、
仕事は支障なく動けるようになったけど足先のピリピリ感が残るとのことで
それに対しての施術と引き続き頚椎の調整をして終了。
3回目
一週間後のご来院時には
足先のピリピリ感以外の症状は改善♪
しばらくセルフケアで様子をみてもらう流れになりました。
まとめ
今回は極めてスムーズに改善していった例です。
長期慢性化した頚椎の状態だったわりに
改善スピードが早かったですからね。
正確に原因にアプローチできたことも大きいですけど、
本人の回復力(治癒力)が一番ですね。
治癒力を阻害する体の要素がきわめて少ないかただったので
ここまで早期改善できました。
生活習慣、食事習慣からの肉体の栄養状態はもちろん
精神部分なども治癒力にはかかわってきます。
いざ、ケガをしたり不調になったりしたときのためにも
日頃から生活習慣、食事習慣、心の在り方、思考パターンなどには特に気をつけて過ごしましょうね。