悲劇!年に2回以上「ぎっくり腰」が起きる!のが10年以上も続いてるなんて
日常的な腰の違和感は、ほうっておかない!
今回ご紹介する患者さんは、タイトルにあるようにもう10年以上も毎年必ずぎっくり腰が2,3回起きてしまうという方です。
でも、ご来院された理由は足首の腫れだったんですけどね。
ぎっくり腰の改善はもう諦めていて、日常的な腰の違和感も当たり前のことになってしまっていたんです。
せっかくご縁があって当院にたどり着いていただいてるのでこちらとしてはね、全部改善してもらいたいですから!
諦めずに腰の改善させましょうってことで進めていきました。
30年前の捻挫(後距腓靭帯損傷)が原因でこんなことに!?
結果から言うと左足の後距腓靭帯損傷がおおもとの原因になっていました。

問題のあったところはココ
内臓・背骨の問題は省いて、筋骨格のみ記しておきます。
左:後距腓靭帯、腓骨筋、後脛骨筋、内果下腫れ 右:腓腹筋内側頭肉離れ、前脛舟靭帯の痛み、舟楔中足関節~外反母趾、短趾伸筋 |
全部、説明しきれないので腫れのあった足首に焦点を当てて説明しますね。
後距腓靭帯損傷の後遺症
この靭帯は腓骨と距骨を支えています。
過去の捻挫が原因になってこの靭帯の動きが緩くなっていました。
そのため、腓骨・距骨をはじめ足根骨と呼ばれる骨が形成する関節がガッチガチに固まってしまっていました。
なのでゴルフやジョグをしたあとに関節に負担がかかってしまい腫れを起こしていた状態でした。
あなたも過去に捻挫をした際に、痛みが引いたから治った!
という判断で治療を中断しちゃったことありませんか?
もしかすると同じようなことが起きているかもしれませんよ。
腓骨がことのほか重要なんです。

この腓骨は
膝の動き・足首の動きに関与する骨です。
腓骨の動きが悪いと膝と足首に不具合が出やすくなります。
今回、注目したいのは腓骨に着いてる筋肉。
腓骨には骨盤まで繋がっている筋肉:大腿二頭筋があるのです!
大腿二頭筋(だいたいにとうきん)

左腓骨の可動性が悪くなることで、この大腿二頭筋にストレスがかかる。
ということは、
骨盤(左仙腸関節)にもストレスがかかりやすくなってしまうということ。
片方 (左仙腸関節) の動きが悪ければ、もう片方 (右仙腸関節)が代替動作でかばった動きをして負担がかかってしまいます。
そして、骨盤の負担を減らすように股関節や腰など周りの筋肉が頑張っちゃって負担がかかってしまう。
というように
どこかの不具合を補正できるように他の部位ががんばる。
補正を繰り返して、どんどん色々な部位に負担がかかっていってしまいます。
足首の補正でぎっくり腰になっていた。
今回の患者さんの繰り返すぎっくり腰をまとめると
①過去の靭帯損傷によって足首に不具合があったため、腓骨の変位(歪み)があった。付け加えて足全体の筋肉の緊張が起きていた。 |
②それによって腰に負担のかかりやすい歪みが起きていた。 |
③日常的に腰に負担がかかりやすいバランスになっているため、腰周辺の筋肉は常に疲労がたまった状態に。 |
④自己修復ができない限界状態を迎えるたびにぎっくり腰を起こしていた。 |
という流れになります。
実際の施術では、
靭帯および関節の調整、腓骨の調整をメインに進めながら
問題のある内臓の調整も同時進行で行いました。
あとは、セルフケアとして
自分で行えるストレッチや運動と食事に関してのアドバイスを少々。
結局、腰自体はほとんど触ることなく改善しましたね。
この記事をお読みいただいているあなたも慢性の症状に悩まれていませんか?
原因が過去のケガや、まったく考えていなかった場所に隠れているかもしれませんよ。
諦めてしまう前に、当院へご相談くださいね。