産後の骨盤矯正はいつ受ければ効果的?
産後の骨盤矯正はいつ受ければ効果的?
よくこのご質問を受けます。
受けるべき時期は
産後6ヶ月以内です!
まず、骨盤の開きについて誤解が多いので解説します。
骨盤はどう開くのか?
あなたは上図のような「誤ったイメージ」を持っていませんでしたか?
仙腸関節も恥骨結合も開いてしまうイメージ。
こうなってしまったら立てません。支えがなくなるので、、、
妊娠中に開くのは恥骨結合の部分です。
ここにしても10cmも20cmも開いたりはしません。指一本分くらいのものです。
そして、最近では可動性が認識されている仙腸関節。
これも一昔前は不動関節と呼ばれていて動かないと言われていました。
動くって言っても数mmですけどね。その数mmの動きが体には多大な影響を与えているのでとっても大事な関節です。
開いた骨盤はいつ閉じるの?
整体などで、閉じるまでに6ヶ月かかるなんて言われてくる患者さんが多いんですが
産後24-48時間
で閉じると言われています。大きくなった子宮もそれくらいでもとの大きさに収縮します。
ここで言う閉じるは元の位置に戻るという意味です。
恥骨結合部の靭帯組織がもともとの強度に戻るのが一般的に6ヶ月と言われています。
ここで大事なのが
授乳。
授乳による刺激によってこの靭帯に作用するホルモンが分泌されます。ですから、母乳の出ていないお母さんは場合によっては半年以上骨盤が不安定な可能性もあります。
矯正はいつ受ける?
当院の場合は産後24時間経っていれば問題なく受けていただけます。
産後の場合は特に、妊娠中の負荷で子宮はもちろん胃や肝臓、腸に負担の残っている状態。そういった部分の調整をすることで骨盤の歪みも取れていきます。
逆に、骨盤の直接的な調整をすると弱っている体には負担が大きいうえに内臓疲労が取れていないので何回も何回も、、、それこそ毎日のように骨盤矯正を受け続けないと効果が持続しません。
骨盤ベルトはした方が良い?
どうしても、赤ちゃんを抱っこし続ける状況になってきますよね?こういった負荷を減らすためにもベルトは勧めていますが、これはあくまで骨盤が良い状態の場合です。
骨盤に強い歪みのある場合はベルトをするとかえって痛みが増したりします。その場合は使用は避けておいた方が良いでしょう。
理想としては、
産後一カ月以内に整体で体(内臓)と骨盤を整える
→骨盤ベルトを巻く。定期的に調整をする。
です。
気をつけたいのは半年以上は卒乳しないということ。最近の発表では、2,3年母乳を上げ続けた方が婦人病のリスクが下がるとも言われているので子供が「いらない」って言うまではあげていた方が良さそうですね。
母乳を出やすくしましょう。
母乳が出ずらいとき、母乳マッサージが主流ですね。でもこれ、乳腺マッサージなので超痛い!(妻談)ま、痛いよな、、、想像できますよね。乳腺炎になったらもっとつらいことになるから受けるしかないな。
けど、これも試してみてっていうストレッチがあります。よくあるストレッチですけどね。どんな考えでどう使うかってのがストレッチを行う際の重要ポイント!
大胸筋という胸の筋肉は乳腺とは筋膜でつながりを持っています。なので、この筋肉が硬いと乳腺も詰まりやすい。
「じゃ~、大胸筋を伸ばせばいい?」
いや、その前に!
前腕の筋肉を伸ばさないと大胸筋って思うように伸びないんですね。
だから、前腕→大胸筋の順番で試してみてくださいね。