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もちのこんなところに注意したい!これを読まずに正月を迎えないでください。

  
おもちはこんなところに注意
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もちのこんなところに注意したい!これを読まずに正月を迎えないでください。

もちは体にとって良いものなのか?

あなたはもちにどんなイメージをお持ちでしょうか?

「力が湧くもの」とか「めでたい縁起物」とかポジティブなイメージ?

それとも

「喉につまる」とか「おなかが張る」とかネガティブなイメージ?

色々なイメージがあると思いますが
今回は体に対して良いものか否かの切り口で解説していこうと思います。

もちは「ハレの日」に食べていた

日本ではもともと、もちはただおいしい食べ物ではなく
神が宿る特別な存在としてうやまわれてきました。

もちを食べると力がついて、新しく生命を再生させる霊力があると信じられてきました。

そのため

ハレの日(お祝いのある特別な日)」

だけに食べるものだったそうです。

現在のように、ふだんから気軽に食べるようなものではなかったんですね。

言い換えれば、昔の人はもち米を常食には選ばず
うるち米を常食に選んだわけです。

もしかすると後述するような内容を体で感じ取って
そういう選択をしたのかなと考えるとやっぱり昔の人って
すごいなって思いますね。

お米に含まれるアミロースとアミロペクチン

お米に含まれるデンプンはおもに「アミロース」と「アミロペクチン」で、
両方ともグルコース(ブドウ糖)が連なった長い鎖のような構造になっています。


アミロペクチンは鎖に分岐があって、隣接して網目構造を作っています。

そのため、引きずりあって動くので粘性を持ちます。

その構造を図式化すると、

アミロペクチンの方が複雑な形ですよね。

特徴として、
アミロースは温水(70-80℃)に溶ける。
アミロペクチンは溶けない。

ということも挙げられます。

もちは消化しにくい?しやすい?

消化の時には、端からグルコースを引き離して分解していきます。

ということは、

アミロペクチンの方が枝分かれしていて「端」が多いので分解消化するスピードが高そうですよね。

だから、消化しやすい!

と言いたいところですが、
そのためには消化酵素が必要になります。

胃酸減少気味のかたなどは消化酵素不足でなかなか消化しづらいんじゃないでしょうか?

胃酸が出てるのか?セルフチェック方法はこちらに記載しているのでご覧ください。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼

もちは血糖値を上げやすい

前項で紹介したようにグルコースを端から分解消化していきます。

その「端」が多いアミロペクチンは、つまり

アミロースよりもグルコース(ブドウ糖)を
より早く、より多く
吸収してしまう
ということになります。

現在、糖尿病にかかってしまっているかたはもちろん
低血糖症っぽいかたも

一度に食べるもちの量には気をつけたいですね。

低血糖症に関してはコチラをお読みください。
▼ ▼ ▼ ▼ ▼

普段食べる「お米」にも気をつけたい

普段、わたしたちが口にしているお米は「うるち米」です。

「もち米」が好きで赤飯やおこわを食べまくっている人は注意しましょうね。

「もち米」は前述のアミロペクチンが100%です。
血糖を上げやすいというのがポイントになります。

「うるち米」はアミロースとアミロペクチン両方を含みます。

一般的に好まれるモッチリした食感のお米(コシヒカリ、ミルキークィーン、あきたこまちなど)は
アミロペクチンを多く含むので「もち米」に近いといえます。

逆にパッサリ気味に感じるお米(旭、ササニシキなど)は
アミロースが多め。

血糖値の上昇を考えれば、
緩やかに上がる高アミロース米( 旭、ササニシキなど )がオススメといえます。

引用元: https://www.naro.go.jp/PUBLICITY_REPORT/publication/archive/files/naro-se/okome.pdf

いま、市販で手に入れやすいお米はほとんどがコシヒカリ系統のお米なので低アミロース米です。

ササニシキを食べたくても、近所ではあまり売っている所がないのでネットで買うしかないかも。

さらに血糖値を気にするなら、、、

レジスタントスターチってご存知でしょうか?

難消化性デンプンのことを言います。

簡単に言うとなかなか消化されないデンプンってことです。

お米でも、
一度加熱されたあと、ゆっくりと冷やされたときに
このレジスタントスターチ量が増えるそうです。

おにぎりを作っておいて温めずに食べるとか、

あえて冷や飯を食べるようにするとレジスタントスターチの効果で
血糖値が上がりずらくなるようです。 

精米による栄養の違い

普段食べるお米、どうせなら栄養も豊富に摂りましょう。

玄米、五分つき米(半つき米)、七分つき米、精白米の栄養価について紹介します。

引用元:https://fooddb.mext.go.jp/result/result_top.pl?USER_ID=14942

精白米に近づくにつれビタミンB群が減るっていうのは有名な話なのでご存知かと思います。
上表を見ても一目瞭然ですよね。

今回、注目してほしいのは水溶性食物繊維なんです。

玄米 0.7g
五分つき米(半つき米) 0.4g
七分つき米 0.2g
精白米  0g

という風に 七分つき米 までは水溶性食物繊維が残るんですね。

この水溶性食物繊維は、小腸の動きを活発にしてくれる効果も期待できます。

では、
玄米なら良いじゃないかと思いますよね?

玄米は玄米でリスクもあります。

消化しづらいのでいつもより咀嚼を頑張らないといけないというのが基本的な問題。

詳しい解説は省きますが
玄米に含まれる

アブシジン酸によるミトコンドリア機能低下や
フィチン酸によるミネラル減少の問題があります。

なので
五分つき米(半つき米)、七分つき米
くらいで食べるのがオススメです。

まとめ

新たな年を迎えたことを祝うお正月。

おせちやおもち料理はその祝いの席を華やかに飾ってくれますよね。

そしてなによりも
やっぱりおもちは美味い!

食べる度に「日本人に生まれてこれて良かった~」って感謝してしまいます。

この記事では、基本的に糖の観点から解説しました。

食べないでね!

って警告したいわけじゃないのです。

血糖値を上げやすいんだ!ってことを頭に入れていただいて
食べるペースや頻度を調整していただければ
この記事を書いた意味があるかなと思います。

それでは良いお正月をお過ごしください。

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