産後の骨盤矯正について

産後の開いた骨盤は骨盤矯正を受ければ大丈夫なのか？

産後の骨盤矯正、、、ずいぶんと聞き慣れましたよね。この言葉。
骨盤矯正が一般に浸透した後に産後も骨盤矯正が必要と言われだして浸透しましたね。
一般のイメージでは、産後の骨盤矯正を受ければ全て解決。
と思われがちだけど決してそんなことはないんです。

「骨盤矯正」に関する誇大広告が増えたことで
骨盤矯正に警鐘を鳴らす医師の記事も出てきてしまいました。

流行の｢骨盤矯正｣を医師が危ういと感じる根拠
ちまたに骨盤矯正の施術所が溢れかえっているのとは対照的に、実際に有効な治療を施せる治療院はおそらくほとんど存在しないという現実,,,

引用元：東洋経済online https://toyokeizai.net/articles/-/305935

産後の体にはどんなことが起きているか説明していきます。

そもそも骨盤が拡がるってどういうこと？

妊娠中に拡がる場所は、恥骨結合という部分。
ホルモンの作用でここの靭帯が緩むんです。産後は子宮は約24時間かけて収縮します。（元の大きさに戻る）
恥骨結合も24-48時間くらいで元の位置に戻ると言われます。
そのため、産後すぐに歩いたりして動かしているとおさまりが悪いと言われます。

さらに、
恥骨結合部の靭帯が固まるには半年くらいかかると言われています。

でもこれは、自然分娩で母乳のしっかり出ているママの話。

帝王切開で出産したとか、母乳の出が悪いなどの要因が入ると
骨盤の安定までに半年以上かかるようです。

この期間中は、骨盤低筋群や内転筋群の影響も強く負担になるので余計なストレスを骨盤に与えないためにもトコちゃんベルトのような骨盤ベルトを着けた方が良いでしょう。
ただ、これだけの原因ではなく骨盤が不安定な状態になる理由が他にもあります。

筋力が低下して骨盤が不安定。

腹筋が伸びて弱くなる。一般的に効く話だと思います。妊娠中のお腹は大きく膨らむので弱ってしまうのは仕方ない事です腹直筋離開が起きている場合はなおさらですね。
これにプラスして、内臓の周囲の膜組織も支持力が低下しているので下垂しやすくなっています。骨盤は、内臓器を下から支えている役目もあるので負担がかかりやすくなります。

さらに！
前述の骨盤低筋群の筋力低下により、骨盤を支える力や、尿を止める力などが弱っている状態になります。
立ち姿勢の時に反り腰でバランスを取ったり、座った時は伸び腰（骨盤後傾）になりやすくなります。母乳をあげる姿勢からも負担がかかっています。

自律神経が乱れて骨盤が不安定。

楽しいことだけではないのが育児。
初めてのことばかりで戸惑いますよね。赤ちゃんは、愛おしいし、かわいい。最初はおっぱいをあげるだけでも楽しく感じるし、寝顔がかわいくて仕方ないと思います。でも
夜泣きが始まって、、、お腹が空いた時、おしっこの時、抱っこをやめた時・・・一日中、鳴き声しか聞いてない！
気が休まらないっていう時期もあることでしょう。

赤ちゃんの声を聞くたびに身体が強ばってしまう。

そんな経験していませんか？
常に赤ちゃんを意識していて泣き声に敏感になっているんじゃないでしょうか？そして、夜も落ち着いて眠れない日々が続いていって、、、

交感神経の優位な状態になっていることが多くなります。

交感神経優位の時。
胃腸の働きは抑えられてしまいます。

つまり、消化活動が弱い状態ですね。
こんな時にストレスで食べ過ぎてしまうと余計に内臓負担が増し、症状が強まります。

原因を総合的に見て施術することが大事です。

少なくとも、上記のように骨盤の関節の問題、筋肉の問題、交感神経などの問題があって歪みが起きています。
これに内臓の問題や背骨・頭蓋骨の問題なども起きてきます。

これらすべてを骨盤の矯正のみでは解決できません。

骨盤には前述の恥骨結合のほかに、仙腸関節と呼ばれる関節もあります。恥骨結合が開く・歪むということは、仙腸関節も歪むということ。妊娠中にここが痛む方も多いですよね。

仙骨の上には腰椎（背骨）がありますので、そこの腰仙関節にも歪みがある可能性は出てきます。※ここはヘルニアになりやすい部位

つまり。
骨盤だけでも、仙骨・腸骨の歪みと腰仙関節・仙腸関節・股関節の歪みや可動を確認しないといけないわけです。

それらの歪みを作っているのがなんなのかっていうのが原因になります。

• 筋肉の過緊張なのか過弛緩なのか
• 神経的な問題なのか
• 内臓に関与する問題なのか
• 姿勢や体の使い方によるものなのか
• 骨盤や背骨の問題なのか

こういった原因を考えずに、産後だから骨盤のせいと決めつけてしまうと
悩みがいつまでも解決しなくなってしまいます。

sasukeneの施術では、、、

はじめにしっかりとカウンセリングと検査をおこないどんな原因があるのかに注目します。

その原因に対してアプローチして症状を解決に導いていきます。
現在、テクニックとしては内臓・手足・頭蓋骨・骨盤・背骨の調整をメインにおこなっています。

あなたにはあなただけの原因があります。

百人百様！人によって体型も体の使い方も食生活も生活環境も全てが違います。
全員が同じ原因で痛みや症状が出るとは考えにくいですよね。

あなたを悩ます痛みや症状はなぜ起きているのか？という原因部分にしっかり向き合って解決できるように心がけています。

痛みはないけど産後の自分の状態を相談したいというかたも
骨盤矯正を受けてるけど思ったような変化がないというかたも
産前からの痛みが続いているというかたも
ご相談ください。